坂田夏水 / Natsumi Sakata
空間デザイナー。座右の銘である「やるかやらないか。やる!」を実践していたら、気づけばパリの6区の片隅で子育てしながらお店を開店していました。失敗したとしても死ぬほど困ることじゃない、壁紙に悩んだって貼り直せばいいだけ!今日も私は、朝からパリの街を駆け抜けています。



日本時間の10月2日(月)20時。パリ6区サンジェルマンデプレに1年前にオープンした夏水さんのお店から、初めてのライヴトーク配信がおこなわれました!

時差7時間。開始時間はパリだとちょうど13時。“これからランチタイム!” のタイミングだったので、どことなくそわそわしたパリの街角からライヴはスタートしました。カフェではすでにパリジャンたちがロゼや白のワインやシャンパンを楽しんでいて、そんな付近の街角を案内しながら、夏水さんのお店に向かいます。

お店に到着。

さっそく、パリに移住してお店をオープンさせてからの1年を振り返ってのお話が始まります。日本と違うフランスならではのリアルなエピソードも。そして子育てのことにも触れてました。お子様もすっかりフランス語が上達されているようですが、こちらが気になったのは「アートとの想像を超える密接な関係が幼稚園児の生活にさえ普通にあるということ」。なかでも学校のプログラムとの連携の深さには驚かされます。“エジプトの歴史を勉強するから、じゃあルーブルに行ってみましょう” なんて日本では考えられないですよね。そんな日常を実感しながら「あたり前の基本の教養としてアートがあるんだなあ」と夏水さん。

参加された皆さんから寄せられた質問にも答えながら、続いて店内をご紹介します。


畳を買いたいというお客様、日本で作られた「和紙」を部屋に飾りたい、「襖絵」を部屋のパーテーションとして使いたい、ゴザをヨガマットに使いたい(!)お客様など、さまざまで独特なリクエストをされるパリのお客様のエピソードなども紹介されていました。お店でのいまの一番人気は、「襖絵」なんだそうです(店内にも飾ってありましたね)。「襖絵」などの日本の伝統的な建材や伝統技法を大切に残したい、日本の職人さんたちの仕事を絶やさないようにしたい、という夏水さんの想い、そしていま日本では売れない(需要がない)ものが、高価であってもパリで売れることに着目してチャレンジし続けている姿が印象的でした。

さて『パリ6区片隅の “日本” から』は、これからも継続して連載していきます。またこのライヴトークイベントも定期的に開催していきます。今回イベントに参加された皆さまからは、「次はパリで暮らす方の実際のお部屋のなかを見てみたい」、「パリの街並みや建造物をみてみたい」といった声が寄せられましたので、そんな企画も夏水さんと考えていきますね。

今回、残念ながらタイミング合わず参加できなかった方、次回お会いできることを楽しみにしています。


au revoir. à bientôt!





● 坂田夏水(さかたなつみ) さんて、こんなひと。

1980年生まれ。2004年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。
アトリエ系設計事務所、工務店、不動産会社勤務を経て、2008年に空間デザイン会社として夏水組設立。女性の視点によるリノベーションや内装デザインで注目を集める。その他、商品企画のコンサルティングやプロダクトデザイン等を手掛ける。DIYやセルフリノベーションに関する書籍を多数執筆。

【メディア出演】
NHK「世界はほしいモノにあふれてる」 フジテレビ系列「セブンルール」「めざましテレビ」 日本テレビ系列「幸せ!ボンビーガール」外観・内装の立て直し屋 として出演 等に内装デザイナーとして多数メディア出演。

空間デザイン会社 夏水組
吉祥寺店舗 Decor Interior Tokyo
ネットショップ MATERIAL
パリ店舗 BOLANDO